Quantum Jump

雑踏に飲まれそうになりながらも必死にもがくブログ

車内(WordPressより移行)

幼稚園の頃から車が好きで、と言っても当然免許も取れないので中学生に入る頃にはすっかり関心は野球や音楽へそれてしまった。

免許を取ってからというもの、周りの人が盛んに車を乗っているせいなのか、自分の生活に車が大きく関わってきたのはいうまでもない。

 

あの頃はずっと自転車だった。後ろからついてくる友人はキックボード。

 

隣街の発売日ガン無視のゲーム屋さんに行くことが大冒険だった。

 

カゴにサッカーボール、水筒、遊戯王カード、PSP、グローブをぶち込んで家を飛び出していく。もちろん宿題のことなんで頭の片隅にもない。

鬼ごっこでどうやって逃げようか、新しく覚えたフェイントをどこで使おうか、誰のバッティングフォームを真似しようか、どんな武器を作ろうか。

そんなことばっかり考えてた。

 

 

早いもので今年で21になる。陳腐な表現だが、昔の自分が想像していた21歳はもっと大人だった。きっと今自分が思っている30歳もいざ自分がなってみたら案外ガキのままなのかもしれない。

 

キックボードでアホやっていた友人が引っ越した。頭はかなりよかったが勉強は力を入れてなかったらしく2年遅れでの入学だ。2年間待ってやっと一緒にバカできると思ったら160km離れたところで一人暮らしをするらしい。人生予想した通りにならないのは知っていた。

自分が住んでいる道の一本となりにキックボードの友人と、私が中三の時、部屋で深夜の3時までスマブラマリオカート、モンハンをやっていたこれまたアホな友人が住んでいた。

浪人生、大学生、社会人。

立場は違えど定期的に会っていた。

 

三人で引越しを手伝った。思えば普通にトラック借りて来れるなんてまずないだろうし、その日に誘われて予定蹴っていった自分もまだまだ鬼ごっこ感覚が抜け切れていないアホだと思った。

 

車内は相変わらず。クソみたいな会話。多分高校の時から内容は変わってない。

 

3年生になった途端多くの変化が起きた。周りが変化をもたらしてくれたとも思うし、自分が変わったから変化が起きたとも思う。どちらにしろ周りの友人と自分に感謝したい。

 

その変化にもがきつつ少しづつ大人に足を踏み入れているのを客観的に見て怖くなったり、淡い希望に胸を膨らませていたり。

 

だた昔の自分が思っていたよりガキな21歳の ”俺” が思う ”大人” っていうのは思ったよりも悪くは無いなと思った。

 

3人とも生涯永遠のクソガキでいてやる!!とかしょっぱいこと言っていたけども、あながちそんなこと言い続けていても大人にはなれるのかもしれない。

 

 

さて、大学三年生も始まるわけだが、やっぱり不安は増していく。それにつられ自身も無くしていく。そんなこと知っていた。今更何を逃げ腰になっているんだ。

と弱い自分と戦っている。周りに流されず自分の意思を強く持ち生きることは想像以上に難しかった。

 

かと言ってこのまま折れるわけにも行かないし、折れることができる人間じゃ無いのもよく知ってる。

 

この先絶対自分が想像した通りにはならないんだろうけど、少しでも過ぎた時間を誇れるように今をもがいてみようと思う。